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【お茶栽培の重要知識】茶園を襲う「凍霜害」の正体と対策

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【お茶栽培の重要知識】茶園を襲う「凍霜害」の正体と対策

【お茶栽培の重要知識】茶園を襲う「凍霜害」の正体と対策

2026/01/30

お茶づくりにおいて、避けては通れないのが気象災害です。なかでも、収穫直前の「一番茶」に甚大なダメージを与えるのが**「凍霜害(とうそうがい)」**です。

今回は、お茶を守るために知っておきたい凍霜害が発生する条件と、現在主流となっている対策法について解説します。

1. なぜ「凍霜害」は恐ろしいのか?

凍霜害とは、春先に芽吹いたばかりの新芽が、夜間の冷え込みによって凍り、枯れてしまう障害のことです。

特にお茶農家にとって、一年で最も品質が良く収益の柱となる「一番茶」が狙われるため、たった一晩の冷え込みがその年の収穫に致命的な影響を与えてしまいます。

凍霜害が起きやすい「危険な条件」

特に注意すべきは、以下のような気象条件が重なったときです。

  • 時期の目安: 3月〜4月下旬。古くから「八十八夜(5月1日頃)の別れ霜」と言われるように、この時期までは油断できません。

  • 気象のサイン: 移動性高気圧が通過し、夜間に晴れて風が弱く、湿度が低い時は要注意です。

  • 気温の落とし穴: 地上1.25〜2.0mで測定される「気温」が3〜5℃であっても、茶芽付近の温度はそれよりさらに2℃ほど低くなります。つまり、予報で3℃前後になると凍霜害の危険が極めて高くなります。


2. お茶を守る3つの主な対策法

現在、日本の茶園では主に以下の3つの方法で霜から芽を守っています。

 

① 送風法(防霜ファン)

現在、最も普及している方法です。電柱のような柱の先に大きな扇風機がついている光景を見たことはありませんか? 高い場所にある「暖かい空気」をファンで地表に吹き下ろし、茶芽付近の冷たい空気と混ぜ合わせることで温度を上げます。自動運転が可能で手間がかからないため、全国の茶園の約8割以上で採用されています。

② 散水氷結法

葉に水をまき、水が凍る時に出す熱(潜熱)を利用して、葉の温度を0℃以下に下げないようにする方法です。効果は非常に高いですが、大量の水を確保する必要があるため、導入できる地域が限られます。

③ 被覆法

茶樹を直接ネットやシートで覆い、冷気から守る方法です。物理的にガードするため確実性はありますが、広大な茶園すべてを覆うには労力がかかります。


まとめ:八十八夜を過ぎるまでが勝負

お茶農家にとって、春の夜は常に緊張の連続です。美しい新緑の一番茶を守るためには、こうした科学的な対策と、毎日の細かな気象チェックが欠かせません。

これからお茶が美味しい季節になりますが、一杯のお茶の裏側には、こうした「霜との戦い」があることを知ると、より味わい深く感じられるかもしれませんね。

 

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