📜 激動の明治期!日本の茶業近代化の舞台裏と世界への挑戦
2026/01/12
「本とおちゃの店 ゆたかの本屋ちゃん」の店主です。
現代の日本茶の基盤が築かれたのは、明治維新から大正時代にかけての激動期です。この時期、日本の茶業は大きな変化を遂げ、輸出の増加と近代化の波に乗りました。今回は、その知られざる歴史をご紹介します。
1. ⚙️ お茶の近代化への道のり:機械化と品種改良
* 近代化への努力
明治時代後期、増大する輸出需要に応えるため、多くの先人たちが茶業の近代化に尽力しました。従来の茶揉み製法では時間と費用がかかる上、常に労働者の負担が大きかったため、外国人との競争に勝つために機械化が必要だと考えられました。
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機械の導入:手揉み技を機械に置き換える工夫が重ねられ、茶の製造機械が順次開発されました。明治29年(1896年)に完成し、明治31年(1898年)には全国に普及し、茶業は急速に近代化を遂げました。
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摘採の改善:摘採方法も改善され、明治16年(1883年)頃から、樹形が丸く、表面を均一にする剪枝(せんし)の技術が工夫されました。これにより、樹形は剪定によってごく平らな半球形に近づき、手鋏(てばさみ)による摘採が可能になりました。
* 牧之原台地の開拓と品種改良
静岡県中部にある牧之原台地は、日本有数の茶の産地です。現在の牧之原茶園は、江戸末期、茶の輸出が始まったことを契機に、牧之原台地に茶の栽培が広がりました。
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開拓の歴史:明治時代に入り、茶の輸出が始まると、この開拓の動きが活発になりました。駿府に重要拠点を持っていた旧幕臣たちは、明治維新で職を失ったため、政府に開墾を願い出ました。明治2年(1869年)、中條景昭らが帯刀を鍬(くわ)に持ち替えて開墾を始めましたが、不慣れな農作業は遅々として進みました。
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品種の改良:近代茶業の担い手の一人、杉山彦三郎(1857〜1941年)は、自家茶園を経営しながら優良品種の発見に努めました。彼は、数多くの候補の中から特に優れたチャの樹を選び出し、「やぶきた」と命名しました。**「やぶきた」**は優れた収量や品質、耐寒性、耐病性などが評価され、非常に優秀な性質を持つチャが矢羽根状のヤブの生垣から発見されたことから、この名が付けられました。
2. 🚢 明治初期の海外輸出とアメリカ市場との関係
* お茶の輸出の隆盛
安政5年(1858年)の日米修好通商条約締結後、茶産業は大きな転換期を迎えました。それまで地方ごとに小規模な製法で作られていたお茶が、世界市場への進出を機に上級の煎茶へと転換されていきました。
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輸出額の増加:明治初期の輸出額は、総輸出額の約60%を占め、次いでお茶が約20%を占める割合を保っていました。
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「荒込み商」:当時、外国人は居留地からの移動が制限されていたため、お茶の仕入れは**「荒込み商」**と呼ばれる商人が担当していました。
* アメリカ市場との関係と課題
明治期、お茶の輸出先は、常に**60%**超をアメリカが占めていました。しかし、この最大の市場では、アメリカの茶市場の多くを緑茶が占める一方、紅茶(セイロン茶、スリランカ)の輸入も増大し、競争が激しくなりました。
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輸出の品質低下:当時、アメリカで粗悪な茶が排除されずに市場に流通し、**「輸出品中の茶の品質悪質なるを排斥するの条」**が公布されました。これは、劣悪な茶葉を天日で乾燥させた日乾茶や粗悪な原料、木茎の異物を混入したり、あるいは土砂を混ぜて増量したりしたものに起因するものでした。
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品質改善への対応:最大の輸出先での信用の失墜は、日本の茶業界にとって深刻な問題でした。このため、政府は輸出促進を図り、**「茶業組合準則」**を公布して不正行為を禁止するなど、茶業の組織化を進めました。
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紅茶製造の導入:政府は、紅茶が圧倒的に普及していた世界市場に対応するため、明治9年(1876年)に多田元吉をインドに派遣し、紅茶の生産・製法を学び、長年にわたり日本製の紅茶の製品化に尽力しました。
3. 📝 「お茶」を彩る文字とデザイン
明治から大正にかけて、輸出用の茶箱や茶袋、カートンに使用された商標ラベルのデザインには「西洋」と「字」が盛んに登場しました。
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デザイン:様々な色刷りや、和紙・和風の配色、風景、花、鳥、動物などの題材に、当時の流行のファッションや乗物、活動的なスポーツ、浮世絵などの当時の最新情報をモチーフとした図柄が多用されました。
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役割:茶師や職人が丸くなって製作に取り組んだもので、日本のグラフィックデザインの先進ともいわれています。
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