本とおちゃの店 ゆたかの本屋ちゃん

🍵 お茶はどのように作られる?伝統技術から品質の現状まで

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🍵 お茶はどのように作られる?伝統技術から品質の現状まで

🍵 お茶はどのように作られる?伝統技術から品質の現状まで

2026/01/07

「本とおちゃの店 ゆたかの本屋ちゃん」の店主です。

私たちが日々おいしくいただいているお茶は、摘み取られたチャノキの新芽が、いくつもの緻密な工程を経て完成します。今回は、その製造技術の基本から、品質を支える厳しい審査、そして日本の茶業の現状について解説します。

1. ✋ 伝統の技「手揉み」で茶を作る工程

青のりやお茶は、かつてはすべて手作業で作られていました。ここでは、手摘み製茶の工程を紹介します。

  1. 蒸熱(蒸し):蒸気の熱で摘み取った生葉の酸化酵素の働きを止めます。蒸籠に生葉を入れ、**焙炉(ほいろ)**の上に置いて蒸します。青臭い匂いがなくなれば、葉を取り出し、冷やします。

  2. 葉振(ようぶり・葉切り):蒸し終えた葉の水分を均一に蒸発させるために、葉を両手で上へ振り落とす作業を繰り返します。重量が3割ほど減るまで行います(20〜30分)。

  3. 回転揉み:両手で茶を左右に大きく転がしながら揉みます。葉の水分を揉み出しながら、熱水で水分を蒸発させます(40〜50分)。

  4. 揉切揉み(中揉み):揉み返しをして、茶をよりながら乾かします(60分)。

  5. 繰り込み揉み:茶の形状を針状に伸ばす工程です。

  6. こくり:茶の形を整え、表面に**光沢(つや)**を出す最終工程です(90分)。

  7. 乾燥:$60^\circ\text{C}$くらいの温度の**助炭(じょたん)**の上に茶を薄く広げて乾かし、水分をすべて蒸発させます。

2. 🍃 生葉の品質維持が命!鮮度との戦い

お茶の品質は、摘み採られた生葉の鮮度で決まります。摘採後の生葉は呼吸を続けており、徐々に成分が低下していきます。

  • 葉に傷をつけない:生葉に傷がつくと、葉に含まれる酸化酵素が活発になり、水色が赤褐色に変化するなど、品質低下につながるため、丁寧に扱うことが大切です。

  • 生葉の熱を下げる:生葉は呼吸によって熱を発生します。温度が$10^\circ\text{C}$上がるごとに呼吸は2倍になり、老化が早まります。熱をこもらせないようにし、周囲の温度が高くならないように管理します。

  • 加工までの時間を短くする:生葉は摘み採ったその日のうちに加工することが理想です。良質な緑茶を作るには、この保管期間を短くすることが大切です。

3. 🔪 いろいろある殺青方法:蒸す・炒る・煮る

チャの葉は摘み採られた後、熱を加えて酵素の働きを止め、緑茶特有の色や香りを保ちます。これを**殺青(さっせい)**と呼びます。

  • 蒸す(蒸し製):蒸気を使うことで短時間で均一に殺青でき、鮮やかな緑色に仕上がります。日本の緑茶のほとんどがこの製法で、普通煎茶は$30 \sim 40$秒、深蒸し煎茶は$60 \sim 120$秒です。

  • 炒る(炒り茶):鉄製の釜で生葉を炒って殺青します。中国や日本の九州地方で主流で、「蒸し」にはない独特の香りがあります。

  • 煮る(煮煎茶):お湯で煮たり茹でたりして熱を伝える方法で、岡山県の美作番茶などがこの方法で作られます。

  • 焼く(焼き茶):枝ごと煎り火で炙ったり、葉を湯で煮出したりする方法で、製品化されているものではなく、かつては山仕事の合間に作って飲まれていました。

4. 🏆 お茶の品質は人の舌で決まる:「官能審査」

お茶の品質は、人の感覚による**「官能審査」**によって評価されます。

  • 審査項目:外観審査(茶葉の形や色沢)、内質審査(水色、風味、香気)の二つがあります。

  • 審査の流れ:外観を審査した後、湯を注いで出した液(水色)、風味、香気の順に審査されます。

  • 市場での真剣勝負:新茶の季節になると、お茶の市場や問屋街では、仕入れ担当者がすくい網で茶葉を取り除き、水色、香りを確認し、液をすすって味をみて、取引を行います。彼らの長年の経験と知識、的確な判断が、お茶の品質と価格を決める重要な仕事となります。

5. 📉 お茶の生産と栽培の現状

日本の茶の栽培面積や生産量は、全体として減少傾向にあります。

  • 生産量:昭和40年(1965年)頃の荒茶生産量147千tをピークに、20年ほど減少しました。その後、緑茶原料の需要増により再び増加傾向に転じましたが、平成17年(2005年)以降は再び減少しています。

  • 栽培面積:昭和50年代後半に約61,000haあった栽培面積は、生産者の高齢化や後継者不足などにより減少し、令和2年(2020年)には約39,000haまで減少しています。

6. 📅 茶葉の摘採時期と生産量

茶葉の摘採は、一年に複数回行われます。

  • 一番茶:3月下旬〜5月下旬に摘採される、その年最初に出た新芽です。年間生産量の約40.1%を占め、最も重要です。

  • 二番茶:6月頃から摘採されます(約25.5%)。

  • 三番茶:7月中旬〜8月中旬に摘採されます(約23.9%)。

  • 秋冬番茶:主に九州地方など温暖な地域で摘採され、最近はペットボトル用飲料の原料としての利用が増加しています。

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