🪄 発酵の魔法!紅茶・烏龍茶・プーアル茶の作り方と日本のお茶の教育
2025/12/22
「本とおちゃの店 ゆたかの本屋ちゃん」の店主です。
緑茶、紅茶、烏龍茶は、すべて同じチャノキの葉から作られますが、その色や香りが全く異なるのは、製造工程の途中で行う**「発酵」**の度合いが違うためです。また、私たち日本人とお茶の関係を深めるための「教育」も、全国で進められています。
今回は、発酵茶の多様な製法と、未来へお茶文化を繋ぐ教育について解説します。
1. ☕ 発酵の度合いで決まる!発酵茶の製法
緑茶が酵素の働きを熱で止める(殺青)のに対し、発酵茶は生葉に含まれる酵素の働きを利用したり、微生物を使ったりして成分を変化させるお茶です。
① 紅茶(完全発酵茶)の作り方
紅茶は、茶葉の組織と細胞を壊し、酸化酵素を十分に働かせ、成分を変化させることで作られます。
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萎凋(いちょう): 生葉に風を通し、葉の水分を減らして柔らかくします。
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揉捻(じゅうねん): 水分が減って柔らかくなった葉を揉み、組織を破壊することで酸化酵素が働きやすくします。
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発酵(酸化): 湿度や温度が管理された場所で、揉捻した葉の成分を酸化・発酵させます。
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乾燥: 強い熱風で水分を飛ばし、発酵を止めて完成させます。
紅茶は、この発酵工程により、茶葉の色が濃い赤色になり、バラや果物のような甘い香りが生まれます。
② 烏龍茶(半発酵茶)の作り方
烏龍茶は、その名の通り途中で発酵を止めさせたお茶です。発酵の程度は、軽いものから重いものまで様々です。
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日光萎凋: 摘採した生葉を布の上に広げ、日光にさらして均一に萎れさせます。
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室内萎凋・攪拌: 室内で萎れさせた茶葉を、時々攪拌(かくはん)して発酵を進めます。
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炒葉(殺青): 炒って殺青し、青臭さを消します。
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揉捻、乾燥、仕上げ
③ 後発酵茶(プーアル茶など)の作り方
後発酵茶は、生葉を殺青した後に、カビやバクテリアなどの微生物を使って発酵させるお茶です。
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好気性カビ付け発酵茶: 中国のプーアル茶や富山県の黒茶などがこれにあたります。
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蒸熱した茶葉を木製の枠や袋に入れ、熱が上がるまで積み上げて堆積し、カビを付け、切り崩す作業を繰り返すなどして作られます。
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嫌気性バクテリア発酵茶: 徳島県の阿波番茶などがこれにあたります。
2. 📚 未来へ繋ぐ「お茶と教育」
日本茶の教育は、その生産地である静岡県などから全国各地で進められています。
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学校教育での活用: 県や市町村、茶業団体などが連携し、茶摘み体験や日本茶アドバイザーによる指導などを通して、子どもたちにお茶の淹れ方や文化を伝えています。
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専門教育: 鹿児島女子短期大学(鹿児島市)では、食物系の学科において、生活に取り入れる「くらしとお茶」や、お茶に関する資格取得に対応する授業が取り入れられています。
✅ まとめ:製法の違いが生み出すお茶の多様性
紅茶や烏龍茶、プーアル茶といった発酵茶は、緑茶とは全く異なる製造工程、特に**「発酵」**の技術によって、ユニークな香りと味わいを獲得しています。
また、日本国内では、教育の場を通してお茶の文化や知識を伝え、未来へお茶の魅力を継承する取り組みが進んでいます。
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本とおちゃの店 ゆたかの本屋ちゃん
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